|
|||||
パラオ共和国は、西太平洋ミクロネシアの赤道近くに位置する人口約1万9千人、面積約508平方キロメートルの国で、世界屈指の美しい海と、諸島を囲む珊瑚礁、マングローブに覆われた約300の美しい島から成っており、年間平均気温27度で、台風や地震もなく、日本とは時差もなく、羽田より直行便で約4時間という好立地にあり、自然環境に恵まれた国です。 日本との関連は古く、第2次世界大戦の日本統治時代は、様々な産業、文化が日本人によってもたらされ、今なお食文化や社会性に日本の影響が色濃く残っており、パラオ国民は非常に親日的です。戦後は、国連の信託統治の元、経済を支える主たる産業を持たぬまま今日に至っており、1994年の独立後は、豊かな自然を活かした観光産業を重点に経済自立に向けた産業育成を目指し、産業技術の指導育成、インフラ整備の資金など、日本政府からの支援を強く望んでおり、日本政府はこれを受けて様々な支援を検討、実施しております。 このような背景のもとに、我々は民間レベルでの両国民の交流を通し、両国の友好・協力関係を促進することを目的として、特定非営利活動法人「日本パラオ国際交友協会」を設立しました。 パラオ国民は、戦後の目覚ましい発展復興を成し遂げた日本国民に、産業育成のための高度な技術や経験を指導し、国造りに協力してもらうことを希望しており、一方日本においては、高齢化社会の進行に伴い医療費・介護費の増大が大きな社会問題となり、健康体の維持に向けた対策検討が急務となっております。 これら両国の実状を鑑みて、先ずは、日本の寒冷地の高齢者が、寒い期間温暖なパラオに長く滞在し、健康体保持とリフレッシュを楽しみながら、併せて豊富な経験や知識をパラオの人々に伝授・指導して国造りの手伝いを行うという活動支援を手始めに、様々な交流支援を通じ幅広く両国民の公益に寄与する事業を行います。事業としては、 (1)老人の交流を促進し、国造りの支援をする。 (2)中高大学生の自然環境、海洋生態学習のための修学旅行の支援 (3)パラオにおける戦没者の慰霊、供養 (4)文化遺産の調査研究 (5)シルバーシティの運営管理 (6)パラオ国での情報通信技術教育に関する支援 (7)パラオ国民が日本への留学、親善訪問する際の支援 を掲げ、民間レベルでの幅広い国民の交流を通じて日本とパラオの社会に貢献する事を当協会の活動の趣旨としています。 平成13年8月2日、パラオ大統領来日の際、パラオと北海道庁とで交流協定を結ぶ話が内々に進められました。この交流を進展させるには特定非営利活動法人を設立し、支援する必要があると考え、有志が集まり相談したところ、全員の賛同を得ました。 |
|
||||||